藤原季節(28)が28日、神奈川・イオンシネマみなとみらいで行われた映画「明日の食卓」(瀬々敬久監督)初日舞台あいさつで、劇中で姉を演じた高畑充希(29)との共演にあたり、役作りのために敢えて風呂に入らずに撮影に参加し「自分、大丈夫かな? 体臭、くさくないかなと心配していた」と不安だったと初めて明かした。

劇中で、高畑は大阪在住で離婚後、アルバイトしながら勇を育てるシングルマザー石橋加奈を、藤原は弟で加奈にたかる正樹を演じた。まず高畑が「やられていることは最低だけど…季節さんだから憎めない。もう少し(撮影が)長かったら良かったな」と藤原との共演を振り返った。

すると、藤原は「撮影自体は一瞬でしたね。瀬々さんの映画に出るっていうんで、臭い立つ感じがいいかな、と思ってお風呂入んないで行ってみようと思って数日、お風呂に入ってなかった」と明かした。その上で「現場で胸ぐらとか捕まれた時に、何か…内心、風呂入りゃあ良かったなと思った」と吐露した。

高畑は「全然、分からなかった。ものすごく暑さだったから、毎日、汗だくだったので…臭かったのかな? ちょっと意識してなかった」と藤原に逆質問した。主演の菅野美穂(43)が「充希ちゃんも演技に入り込んでいて(高畑の)嗅覚が閉じていたのかな?」と突っ込むと高畑は「どうだったか?」と苦笑い。瀬々監督は「髪の毛がベトベトしていると、俺は思ったんだけど…」と気付いていたと明かした。

藤原は「(撮影)2日目からサラサラでいこう…姉ちゃんの家で風呂に入れてもらったという設定に自分的にして、その日の夜にガーッと風呂入って。もう、ああいうことはやんないと思った」と明かした。高畑が「(藤原の役どころが)腹立たしい……しかも臭いんですもんね。知らなくて良かったです」と苦笑いすると、藤原は「やっぱ…言うか迷ったんだよなぁ」と悩んだあげくに舞台あいさつのネタにして、失敗だったと言わんばかりにこぼした。