緊急事態宣言の発令により、4月25日から中止や延期、無観客でのオンライン配信を行っていた大阪・なんばグランド花月(NGK)が1日、有観客公演を再開した。

NGKでは858席のうち、405席を使用客席とした。この日の1回目公演には35人の観客が来場し、前列2席を空け、3列目から5列目に座っていた。

漫才はオール阪神・巨人、メッセンジャーらが出演。35人の観客に、オール巨人(69)は「まだマシです。漫才をやって46年。30年くらい前に、昔の京都花月で、3人の前でやったことがある」と振り返った。メッセンジャー黒田有(51)は「(ニュースで)USJはめっちゃ並んでいた。『なんば(グランド)花月は一方…』って、悪意を感じるわ」と笑わせた。

吉本新喜劇も上演。座長の川畑泰史(53)や山田花子(46)らが出演した。

NGKの再開に合わせて東京から夜行バスに乗ってきたお笑いファンの女性は「今までで一番お客さんが少なかったけど、臨場感があった。『芸人さんってこんなに背が高いんだ』って。生のお笑いはお客さんとのかけあいがあって楽しい」と笑顔で話した。

6月20日までの緊急事態宣言の再延長に伴う劇場への要請の緩和を受けて、NGKは土日の公演および、午後8時以降終演の公演は、中止または無観客での有料オンライン配信に変更となった。平日の公演は午後8時までに終演、観客収容率50%以下で開催するとしている。