いきものがかり山下穂尊(38)が、今年夏をめどにグループを離れることを2日、公式ホームページで発表した。今後、表舞台からは離れ、作曲や執筆などの創作活動を行っていくという。グループは水野良樹(38)吉岡聖恵(37)の2人体制となる。3人連名のコメントで「以前よりメンバー間において何度も話し合い、結成より22年の活動を経て互いの人生を考えた上で3人が下したものです」と説明している。

リーダーの水野は先月30日、都内で、著書「うた/ことばラボ~『うた』と『ことば』についての14の対話」の出版記念トークショーに出席していた。3月にデビュー15周年を迎え、今年挑戦してみたいことを聞かれると、「なんとかアルバムが出て、去年2本つぶれちゃっていたツアーが、やっとできたので。続けられていることが幸せなんで」とコロナ禍での心境を明かしながら、「1つ1つ、1曲1曲やっていくしかないのかなっていう気持ちでいますね」と答えていた。

さらに、メンバー3人について「それぞれがやっぱり40代を前にして、いろいろ考えている時期でもあるので。メンバーそれぞれが納得して前に進めるように、いろいろ話し合いながら頑張っていきたいと思います」と明かしていた。

イベントではシンガー・ソングライター関取花(30)とトーク。19年12月リリースのアルバム「WE DO」で見せた新境地を絶賛されると、水野は「事務所を離れるとか、これから40代に向かっていくとかいう時期でもありました。何か自分たちに変化を求めないと、つまんないグループになっちゃうな、みたいな危機感が僕にはあって。自分たちにハッパを掛けてる部分があったのかもしれない」と説明する一幕もあった。いきものがかりは昨年春、デビュー以来所属していた芸能事務所を離れ、新会社を設立して独立していた。

グループ脱退を発表した山下は、「40代を目前に差しかかり、自分の人生を、経験を、これからどうして行くべきか。わがままとはもちろん理解していながら、話し合いを重ねて、メンバーそしてスタッフの皆さんも最後はあたたかく背中を押してくれるとのことでした」とコメントしている。