女優吉瀬美智子(46)がフジテレビのオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語’21夏の特別編」(26日午後9時)の「あと15秒で死ぬ」に主演する。

吉瀬が今回演じる主人公・三上恵は薬剤師。深夜、診療所の薬剤室で作業をしていた恵は、突如、体が動かなくなり、目の前に赤い飛沫(ひまつ)と静止した弾丸が浮かんでいる。自分の胸には一直線に伸びた血しぶきも見える。「時間が止まっている?」。わけがわからずにいると、目の前に死神が現れる。「このたびは、ご愁傷さまでした」。どうやら恵は背中を銃で撃たれて死んだようだ。そして死神は恵を迎えにきたのだった。

しかし、実は恵にはまだ15秒間だけ寿命が残っていた。その15秒のカウントダウンの間は、恵がスタートとストップをかけることができて、自由に時間を止めたり動かしたりできるという。恵を撃った人物は誰なのか。はたして犯人の動機とは。そして残された15秒間で恵が取った行動とは。

吉瀬は「台本はとても面白いのですが、まずは“これ、どうやって撮るんだろう?”と。今はCGの技術は進んでいるとしても、撮り方がわからないというか。『世にも』ではこういう作品も撮影しているのでしょうが、私は初めてなので、自分としてはすごくチャレンジングな作品です。これまで、刑事役で撃つ方の役は演じてきましたが、撃たれる側、しかも普通の人が日常の生活の中で撃たれるという役なので、そこは新鮮でした」と話している。

自身の役柄については「かわいそうですよね。セリフでも“なんで私が?”って言っていますが、本当に“なんで死ななきゃいけないの?”って。でも、その事実を突き止めるのには時間が短すぎて。『世にも』ならではのなんとも言えない切ない気持ちになります。体が動かない設定なので、普通の自然なお芝居ができず、体に力が入ってしまって、筋肉痛になってしまいました。エネルギーの消耗も激しかったですし、サポーターをつけて体当たりのシーンもありましたが、そういう作品にもなかなか出会えないので、ありがたく思っています」と振り返った。