俳優ムロツヨシ(45)が20日、都内で行われた初主演映画「マイ・ダディ」(金井純一監督、9月23日公開)完成報告イベントに、共演の女優中田乃愛(17)と出席した。

妻の他界後、教会の牧師・御堂一男(ムロ)は中学生の1人娘・ひかり(中田)と穏やかな日々を過ごしていたが、ある日ひかりが白血病になってしまう。親子の絆を描く物語。

役者人生25年目のムロにとって、初の主演映画となった。サングラス姿で登場すると、まず「左目が腫れていまして」と恐縮気味にお断り。「調子に乗ってサングラスをかけているわけではありません」と笑わせた。主演については「やっとここまで来られた。主演が偉いわけではないけれど、1度経験してみたかったのでうれしい」と笑みを浮かべた。

コロナ禍で撮影は8カ月延期となったが、その間も娘役の中田とは“親子”で連絡を取り続けたという。ムロは「文章に『父より』と付けると、『娘より』と返ってくる。8カ月の延期をプラスに出来たのかな」とニンマリ。中田の誕生日にはエプロンを贈ったというが、中田から「料理はあまりやらないんです」と打ち明けられると、「昨今のエプロンは絵を描いたりするのにも使うでしょう?」と動揺していた。

父の日にちなんだイベントで、この日は中田から花束と手紙を受け取った。司会から「『お父さんにしたい芸能人』、見事2位に輝いたムロさん」と紹介されると「1位だったら『マイ・ダディ』としてはいいんでしょうけど…。1位は田中圭ということで」と苦笑い。金井監督が「もう1歩だったか」と残念がると、ムロは爆笑し「次の舞台あいさつは田中圭に出てもらおうかな」とジョークを飛ばしていた。

作品については「恥ずかしながら、泣いてしまう映画です。替えのマスクと替えのハンカチが必要でございます」とPR。本格的な演技に初挑戦した中田は「スクリーンに自分の顔がしっかり映るのが夢だった」と笑顔を見せた。