俳優伊東四朗(84)が12日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

「3.14~」の円周率を1000桁まで言え、いまだに現役バリバリの伊東。パーソナリティーの生島ヒロシ(70)から「今は健康ですか」と聞かれて「健康がないと何もできないですからね。衰えてくるのと健康を考えているのとで、どっちが勝つかというと衰える力の方が結構、強いですよ」と答えた。

さらに「何歳くらいから衰えを感じましたか」に対しては「80歳過ぎてからです」とキッパリ。「70代は青春です。55歳からテニスを始め、75歳までやりました。もっとやりたかったんですが、ヒザをやっちゃったもんだから、こればっかりは。テニスはヒザをやってしまったら、おしまいです」と話した。

お笑いのてんぷくトリオで“地味な存在”だった伊東に転機が訪れたのは、映画「東京オリンピック」などで知られる、83年に亡くなった巨匠・市川崑監督(享年92)にほめられたからだった。68年の元日の新聞に、今年の「ホープ」ということで「若くて名前は知らないが、セリフと動きのタイミングがステキだ」と書いてもらった。

伊東は「力になりましたね、これは! 周りの見る目が変わりましたねぇ。だって世界の市川崑監督ですからね。それからは、けっこうな所に居座るようになりましたよ」。

そして「誰が見ているか、聞いているか分からないということを、ずーっと大事にしています。後輩には『手を抜くなよ。手を抜いたら損するよ』ということをよく言いましたね。63年やってきて」と独自の哲学を語った。

他に昭和の人気バラエティー番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」などでコンビを組み、昨年12月に亡くなったコメディアンの小松政夫さん(享年78)の話などで盛り上がった。

伊東は13日も出演する。