歌手で俳優の中村雅俊(70)が、今月5、6日にビルボードライブ横浜で開催したライブ「DAWN」を2日目の6日に見に行ってきた。

1974年(昭49)4月に俳優として主演デビューした日本テレビ系連続ドラマ「われら青春!」の主題歌「ふれあい」で同年7月に歌手デビューして以来、46年連続でコンサートツアーをしてきた中村にとって、コロナ禍で昨年のツアーが中止となり2年ぶりのライブだった。

会場のビルボードライブ横浜は、コロナ禍の昨年7月にオープンしたばかり。ピアノとギターをバックにハーモニカを吹きながら「ならば風と行け」でオープニング。感染対策をほどこされた場内を埋めた女性友達連れ、夫婦連れなど、長年のファンは歓声を上げることなく、大きな拍手で待ちわびた思いを表した。

2曲目は桑田佳祐作詞・作曲で82年9月に発売され、翌83年に大ヒットした「恋人も濡れる街角」。

<歌詞>横浜じゃ、今~

<歌詞>馬車道あ~たりじゃ~

ビルボードライブ横浜は、みなとみらい線の馬車道駅の真上に位置する。“本物のご当地ソング”に会場のファンたちは酔いしれた。

「心の色」「ただお前がいい」「俺たちの旅」「時代遅れの恋人たち」といったおなじみのヒット曲を歌った、中村は「みなさんが来てくれたのがうれしい。また、会える日を楽しみにしています」と笑顔を見せた。そして最後は74年のデビュー曲「ふれあい」でアンコールに応えた。

観客は歓声を出すことなく、拍手のみで応援。中には「Yeah!」「Wow!」といった声援の吹き出しを作って持ってきたファンもいた。

東京は12日に4回目の緊急事態宣言下となり、23日に開幕の東京五輪もほぼ無観客となることが決定した。それでも、エンターテインメントは、徹底的な対策をほどこして開催される事が多くなってきた。

中村のライブ「DAWN」は14、15日にはビルボードライブ大阪でも開催された。【小谷野俊哉】