落語家三遊亭円楽(71)が22日、東京都墨田区の木母寺で、三遊塚を参拝し、落語界の興隆を願うとともに、23日に開会式を迎える東京オリンピック(五輪)への期待を語った。

円楽は、期待の競技や選手を問われると、真っ先に「水泳だね。璃花子だよ」と、競泳の池江璃花子(21)を挙げた。白血病で闘病した池江に、自分を重ねた。円楽は18年に肺がんで手術、19年には脳腫瘍が見つかり、肺がんが再発した。今も治療を続けており「すごいわ。俺も頑張っているけど、ああいう風には頑張れない」と涙ぐんだ。

ゴルフ、野球、ソフトボール、柔道など次々に興味ある競技を挙げ、体操の内村航平(32)も見たい選手だとし「(鉄棒)一本に絞ったのはいい。落語家だって、人情噺(ばなし)一本、滑稽噺一本に絞ってる人もいる」と笑った。新聞のテレビ欄で見たい競技に印を付け観戦するそうで「復興五輪がかすんでしまったけど、そこも思い出してほしい」と話した。

三遊塚は、落語中興の祖、三遊亭円朝が、初代三遊亭円生の追悼のため1889年(明22)に建立。円楽は「(追善供養を)少しずつ大きくして大きなイベントにしたい」と語り、コロナ禍終息後は、人々が集まる催しにしたいとした。