演歌歌手大石まどか(48)が2日、都内のザ・プリンス パークタワー東京で、4日にリリースするデビュー30周年記念シングル「茜の炎」発表会を開催した。

席上で、ボーナストラックとして収録される「愛が生まれた日」を、同じサンミュージック所属のダンディ坂野(54)とデュエットで熱唱。さらに坂野から「エレガンス大石」と命名され“お笑い芸人”デビュー? を果たした。

大石は本格的な歌謡曲作品への挑戦となった「茜の炎」を艶っぽく歌い上げた。その後、坂野が登壇すると、この日のためにレモン色の衣装を新調してきた坂野以上に黄色に輝いた、所属レーベル日本コロムビアの先輩・多岐川舞子にもらった衣装に着替えて登壇。坂野は「今日は歌手としてまいりましたので、堪能させていただきますよ。『ゲッツ!』なんて、やらないですよ」と言いつつ、後輩のぺこぱのシュウペイが決める、シュウペイポーズを披露したが、歌唱の最後には、そろって「ゲッツ!」で締めた。

歌唱後、坂野は「エレガンス大石と勝手につけた」と大石のお笑いの“師匠”になったと宣言。大石も「『ゲッツ!』も直々に教えていただいた。ネタがある…本日、デビューです。出来れば皆さん、笑ってください」と言いつつ、ネタを披露。「何で、デュエットするのって…私生活、シングルだから…ゲッツ!」と口にして、笑った。坂野は「直接、指導してこのレベル。私は今日(ネタは)やりません」と苦笑した。

大石は、1992年(平4)に、演歌のアイドル(演ドル)として「恋のしのび雨」でデビューし、第25回日本有線大賞新人賞受賞をはじめ、数多くの賞を受賞。30周年の大きな節目を迎える「茜の炎」は「淋しい熱帯魚」をはじめとするWinkの楽曲や大人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌としてリリースされた95年「残酷な天使のテーゼ」の作詞で知られる及川眠子氏を起用。作曲は幸耕平氏、アレンジは坂本昌之氏が前作「曼珠沙華が咲いた」から引き続き手掛けた。

楽曲のテーマは、1度は恋に破れ、もう恋なんてしないと思っていた訳ありの大人の女性が、再びの出会いから恋に落ちていく模様を描いた大人の純恋歌。初タッグの作家陣を迎え、艶歌演歌のイメージからがらりと変わった歌世界を表現している。

大石は「キャンペーンもコンサートも出来ず、お客さまの前で歌うのも数えるほど。30年、コンスタントに出させていただいて…この状況の中、CDショップもつぶれたり、自分のデビュー30年、口に出来ないと思った。(歌わずに)のども少し、変化があった」と、コロナ禍の1年を振り返った。その上で「大変な時代に30周年を迎えることになった。サンミュージックが総出で来ていただいた。私にとって、忘れられない発表会。先のことは何も考えられないですけど、年末に向けて1人でも多く、聴いていただけるように…皆さんの前で歌うことは出来ない状況ですけど、この歌を大きなヒット曲につないでいければと思います。頑張っていきたい」と意気込んだ。