東京・歌舞伎座「八月花形歌舞伎」が2日、初日を迎えた。

第1部「加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ) 岩藤怪異編」では、新型コロナウイルス陽性が確認され休演の市川猿之助(45)の代役を、坂東巳之助(31)がつとめた。お家騒動を軸に、局の岩藤の亡霊らが登場する。巳之助は岩藤をはじめ6役を演じ、早替わりも見せて大きな拍手を受けた。

また、この日、同劇場の「十月大歌舞伎」(同2日初日)の演目と出演者が発表された。松本白鸚(78)が第2部「時平の七笑(しへいのななわらい)」で藤原時平に初役で挑む。

ほか、第3部は尾上菊五郎(78)らによる「松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)」など。猿之助が第1部「天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし) 小平次外伝」に出演する。