吉本興業は2日、関西文化を発信する企画フェスとして、9月23~26日に大阪・万博記念公園で開催予定だった「Warai Mirai Fes 2021 Road to EXPO 2025」の中止を発表した。

新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言の動向が見えないことからの決定。同社は、イベント開催へ向けて「徹底した感染予防対策、健康・安全面に万全を期す体制で準備を進めて参りましたが、多数の来場者が見込まれること、会場周辺の施設や住民への影響等を総合的に判断した結果、中止することに致しました」と伝えた。

同イベントは当初、今年5月に開催予定も中止、9月に延期開催が決まっていたが、また中止となった。

昨今、イベント開催をめぐっては、各団体が入場者数の制限、マスク着用や私語禁止、入退場時の規制、換気など感染対策を徹底して上演してきた。ところが8月下旬、愛知県常滑市のフェスで、観客多数がマスクを着用せず大声を上げるなどし、批判が集まった。

これらの流れから、野外フェスであっても、収容人数の多さにともなう感染リスクの拡大があらためて指摘、確認され、各興行主の苦悩は深まっている。