俳優田中哲司(55)の主演舞台「近松心中物語」(KAAT神奈川芸術劇場)がきょう4日、初日を迎え、公開ゲネプロの様子が公開された。

戦後の劇作家秋元松代の代表作を、長塚圭史が演出。江戸・元禄の時代を舞台に、心中に追い詰められていく2つの恋の情景を描く。

田中は「いつ中止になっても悔いのないよう、舞台稽古の1回1回を本番のつもりでやっています。なので、これまでの舞台とはおそらく本番の重みが違います」。作品について「シンプルな装置の上で、個々の役者がさらけ出される舞台です。今回の舞台、僕は好きです」とし、「大変な中、見に来てくださった方の心を少しでも揺さぶることができるよう頑張ります」と意気込みを語っている。

共演の松田龍平(38)は「現代から江戸時代へ、心を重ねて観てもらえる作品だと思います。その時代を生きる人々と、その中で、心中することでしか結ばれることができなかった男女の物語をぜひ劇場でご覧ください」とメッセージしている。

出演はほかに、笹本玲奈、石橋静河、朝海ひかる、石倉三郎ら。