1981年(昭56)の映画「野菊の墓」などで知られる、澤井信一郎監督が3日午後7時5分、多臓器不全のため都内の病院で亡くなった。83才だった。6日、東映が発表した。

澤井監督の初監督作となった「野菊の墓」で映画デビューした松田聖子(59)が東映を通じ、コメントを発表した。

「澤井信一郎監督のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申しあげます。私の初めての映画『野菊の墓』の撮影では、慣れない私にとてもあたたかくご指導いただきました。撮影の時、山野を一日中駆け回って疲れた私を、いつも励ましてくださいました。あの時の監督の優しい笑顔が忘れられません。本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。松田聖子」(コメントは原文のまま)