6月に就任したフジテレビの金光修社長(66)が24日、リモートで定例会見を行った。就任直後の7月の会見では書面で質問に答える形式を取ったため、記者の質問をダイレクトに受けて答えるのは今回が初めて。

就任から3カ月たった手応えについて「これまで積み重ねてきた結果が出てきた」と振り返った。社員に対しては「番組のターゲットを若い人にするという基本は維持しつつ、全体の視聴率を獲得していければ。視聴者の半分は女性。作り手としても女性を有効に活用したい。このような考えを伝えている」と話した。

就任後、初の大きな番組改編となった10月期の改編については「一朝一夕に結果を出すのは難しいが、新しい芽が1つでも2つでも出てくれば。配信関係は目の前の大きなビジネスチャンス。大事なのはコンテンツ力」と期待を口にした。

就任に当たって宮内正喜会長(77)、前任者である遠藤龍之介副会長(65)、日枝久フジサンケイグループ代表(83)から言われた言葉について質問されると、金光社長は「3カ月も前で、こう言われたとかは記憶にない」としながらも「この体制の中でホールディングス(フジ・メディア・ホールディングス)の社長も務めているので、宮内や遠藤とは日常的にコミュニケーションを取っている。特段、メッセージはないが『会社を元気にしたい。伸び伸びした会社にしたいと話している』」と説明した。

日枝代表については「日枝代表とも、同じように話をしてきた記憶がございます」とした。