カンテレに今春入社した新人の橋本和花子アナウンサー(22)が、アナウンサーに“ムチャぶり”指令が出る企画バラエティー第5弾「アナウンサー特番(仮題)」(25日午後2時57分放送)で、初のロケに臨み、洗礼を浴びた。同局が24日、概要を発表した。

カンニング竹山(50)が同局の「アナウンス局長」にふんして、局アナにむちゃな指令を下すドキュメント番組。新人アナの橋本は、福知山線廃線敷から武庫川渓谷につながる過酷な山道で、先輩アナらとともにドッキリ企画を仕掛けられ、苦手な虫と格闘した。

「ちょっと動くのが嫌なぐらいで…。マムシもいたんです。普段、クモも怖いんですけど、(ロケが過酷すぎて日常では)クモもちょっと大丈夫になりました。はい。強くなりました」

橋本アナは、兵庫県西宮市の出身。3歳から習っていたバトントワリングは、中学、高校時代も続け、神戸大進学後は、地元兵庫のサンテレビでPRを担当する18年度「サンテレビガールズ」としても活動。入社翌日から、夕方生報道番組「報道ランナー」金曜日の中継リポートを任され、現在は「おかべろ」のMC、「ウラマヨ」でアシスタントをも務めている。

今回は中継とは違って、ロケ初挑戦とあって“成長”を自ら実感した。ただ、緊張の連続で「泣くのをずっと我慢していた」そうだが、最後の最後、ドッキリ企画の仕掛けを知り、号泣。「皆さんも、私と同じように、壁は乗り越えられると思ってください」と照れながらアピールした。

カンニング竹山とは初共演で「うそをつけない方という印象通りでした。テレビでは圧を感じていましたけど、目の奥に優しさのある方でした」と感激した。

入社約5カ月。多くの経験を積み「女性の先輩アナが本当に優しくて。多少なりとも(ライバル心で)ガツガツしたところがあると思ったんですけど、まったくなくて」と感謝。とりわけ、中島めぐみアナ(34)を「めぐさん」と呼び慕っており「実際、お母さんなんですけど、お母さんのようなぬくもりがある。私もいつか後輩に、そのように(接したい)」と思いをはせた。

アナウンサーを志したきっかけは、ソチ五輪で4位に終わった高梨沙羅に、NHKアナウンサーがねぎらいの声をかけているのを見たこと。ちょうどその頃、自身もバトントワリングの大会で失敗し、自身を重ねて感動したといい「私も誰かを励ませるような仕事を」と考え始めたという。

多くの局を受験したが、同局でだけカメラテストの試験で、画面映りの悪さを指摘された。「最初はえ? と思ったんですけど、そこまで言ってくれた局はなかった」と思い、体育会系気質の自身に合っていると感じたという。

今後の目標は、金曜の中継を担当する「報道ランナー」でのキャスター挑戦と、R-1グランプリに携わること。「会場での盛り上がりを皆さんに伝えてみたい」と夢を語っていた。

番組は、今回初めて深夜帯から午後帯へ時間を移しての放送。秘書役として新たにぺこぱの出演も決まった。【村上久美子】