12月にロシアの宇宙船ソユーズに搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)に渡航する、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(45)が14日、ロシアの首都モスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、メディア向けに宇宙飛行士訓練の様子を初公開した。

前澤氏はソユーズでの船内訓練などを終えた後、操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(44=ロシア空軍少佐)と、ISS滞在の様子を撮影する平野陽三氏(36)と会見を開いた。12月8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられるソユーズ宇宙船「MS-20」に搭乗し、ISSに渡航し12日間滞在する予定。前澤氏は「56、57日後に打ち上げ。日が迫るごとにワクワクするばかり。怖さだったり不安は今のところありません」と笑みを浮かべた。

前澤氏の発表によると、民間人宇宙飛行士のISS滞在は日本人としては初めてで世界でも10人目。日本人の商業宇宙飛行は、元TBSの秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目だという。前澤氏は「大きな責任を感じています。ISSはロシアをはじめ15カ国の協力のもと作られた場所。いろいろな人の知恵と技術の結集が今回のミッション。感謝の気持ちを忘れず無事に帰ってきたい」と語った。そして、宇宙を夢見る若い世代へのメッセージを求められると「僕が皆さんに言いたいのは、夢はかなう。諦めないで下さい。99%は自分次第です」と力を込めた。【村上幸将】