水森かおり(48)が19日、東京・新宿の花園神社で2作品のヒット祈願と、1作品のロングヒット御礼を行った。ヒット祈願は20日に発売するアルバム「歌謡紀行20~鳴子峡~」と、9月8日に発表した自身初のJ-POPシングル「笑顔でいようね」。ロングヒット御礼は1月に発売した「鳴子峡」で、4月19日に同神社でヒット祈願を行い、正真正銘のロングヒットを続けている。

拝殿でおはらいを受けた水森は「(3作品同時は)欲張りかなと思いますが(笑い)、こういう機会をいただけるのは光栄です。ゼロの気持ちになるというか、神妙な気持ちになります」。もっとも直前でストッキングに穴があることに気づき、「小さい穴で良かった」と爆笑を誘った。

アルバム「歌謡紀行20~鳴子峡~」はタイトルにあるように、節目のシリーズ20作品目。配信などが主流となり、演歌系のアルバムはなかなか発売できない時代になった中、すべてオリジナル作品で発表し続けている。同アルバムには新曲「鳴子峡」や「鳥取砂丘」「ひとり長良川」など過去のヒット曲に、アルバム用に書き下ろされた新作7作品の計14曲が収録されている。「02年から出させていただいていますが、新作を新曲として聴いていただけてうれしい」と喜んだ。

「笑顔でいようね」は昨年、ユーチューブチャンネルを開設した際に、若いクリエーターと話している中で生まれた。「コロナ禍で自分が歌手としてどうしたらいいか悩んだ毎日が、この曲でストンと消えた。この曲は応援歌だと思います。日々、(コロナ禍などで)悩んででいる方の背中を押せればいいなと、歌っています」。

「鳴子峡」はご当地ソングの女王にふさわしい王道演歌。宮城県大崎市の紅葉の名所・鳴子峡を舞台に、愛する人を亡くした女性を歌う。「風が 風が 風が…」のサビが印象的だ。「笑顔でいようね」と好対照の作品だが、「歌い方を特に意識して変えていません。どちらも水森かおりです」と話した。

年末の大舞台のNHK紅白歌合戦には昨年まで18年連続出場中で、19年連続は濃厚だ。先日、日本歌謡界の大御所・五木ひろし(73)が今年の紅白に出場しない意向を明らかにした。昨年の50年連続出場を達成したことが理由と明かした。水森は「(記事で見て)びっくりしました。毎年紅白で五木さんの姿を見て(緊張がほぐれて)安心します。後輩のことをいつも考えて、道をしっかり示してくれる」と神妙に話した。50年連続にはまだまだ遠いが、今年の紅白に関しては「ぜひ(選ばれることを)目標にあと2カ月頑張ります」と話した。