元乃木坂46で女優の桜井玲香(27)が19日、都内で行われた初主演映画「シノノメ色の週末」(11月5日公開、穐田茉由監督)の完成披露イベントに出席した。共演の三戸なつめ(31)岡崎紗絵(25)中井友望(21)工藤阿須加(30)らとともに登場した。

観客を前に「いや~、本当に寒くなってきましたね。皆さん、寒い中来ていただいてありがとうございます」と笑顔であいさつした。「ああ~ついに“公開”された~、皆さんに見てもらった~っていう、うれしいような、恥ずかしいような、なんとも言えない気持ちなんですけど」と照れ笑いし、「とりあえずこうやって無事、映画館でお届けできたってことがうれしいです。ありがとうございます」と喜んだ。

19年9月の乃木坂46卒業後は舞台を中心にソロの女優として活躍中。「グループ時代もいろんな経験をさせていただいていたんですけど、1人になってあらためてリスタート、全て初心の気持ちで日々学ばさせていただいています」と明かし、「今回映画に挑戦させていただいて、本当に幸せ者だなって感じますね。皆さんに支えられていただいているから、ここに立てていると思います」と感謝を伝えた。

劇中では取り壊しが決まった母校、篠の目女子高の校舎に「シノノメ女子放送クラブ」の部員だった桜井、岡崎、三戸の3人が数年ぶりに集まり、週末のたびに何度も校舎を訪れるようになっていく。桜井は、高校時代は読者モデルとして“イケてる”グループに属していたが、現在も続けるモデルの仕事は順調とは言えない、大月美玲を演じる。

自身も小・中・高と女子校出身の桜井は、当時を振り返って「美玲とは真逆というか。目立っていたような女の子ではなかったですね。校則が厳しかったので、おしゃれをするわけじゃなくて。行って、すぐ帰って来るというか。普通の子でしたね」と明かした。「高校2年生で乃木坂に入ったので、その後は“乃木坂漬け”でしたね。うん、うん」とうなずいた。

イベントの締めに「今日(映画で)見ていただいた女の子3人のわいわいした空気感は、リアルに“女子校出身あるある”みたいな感じなんです。それが描かれているので、女子校にいなかった皆さんも、ちょっとのぞき見れるような作品です」とアピール。「コロナ禍で、できないことがたくさんあって、皆さんもご自身と向き合う時間がたくさんあったと思うんです。この映画にもそういうメッセージが含まれていたりするので、明日から半歩でも前に進んでみようかな、って気持ちで見ていただけたらうれしいです」と呼び掛けた。