NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の10日に放送された第30話の平均世帯視聴率が17・2%(関東地区)だったことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高記録は第23話の17・7%だった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、ロバート(村雨辰剛)に招かれ、将校クラブに立ち入った安子(上白石萌音)。これまでの人生で見たこともない絢爛(けんらん)豪華な会場の空気に圧倒される。稔(松村北斗)の命を奪った国の豊かさを前に、ぼうぜんと立ち尽くすばかり。そんな中、会場にシンガーたちの歌声が響き渡る。アカペラコーラスに聞き入る安子は、いつの間にか涙を流していた。そうして、ロバートは安子をこの場へ連れてきた意味を語った。「亡くなった人が安らかに眠れるよう、聖なる夜に祈りたい」と話した。ロバートも妻を失っていた。バンドの手配のため会場に来ていた定一(世良公則)もステージに上がり、熱唱する。