お笑いコンビ阿佐ヶ谷姉妹のエッセーをドラマ化し、現在NHK総合テレビで放送中のよるドラ「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」(月曜午後10時45分)で、ダブル出演を務める木村多江(50)と安藤玉恵(45)が、本物の阿佐ヶ谷姉妹2人とラジオで共演を果たし、物語の醍醐味(だいごみ)について語りあった。

東京・浜松町の文化放送のスタジオに阿佐ヶ谷“4姉妹”が勢そろいした。13日、ドラマで主演を務める2人は「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)の生放送で冒頭から出演。月曜レギュラーの阿佐ヶ谷姉妹の2人とパーソナリティーの大竹まこと(72)がドラマトークを展開した。

姉の渡辺江里子役を演じる木村多江は「自分はもともと話すテンポは遅いが、江里子さんの声は低くて、テンポが早い。せりふ量も多くて大変でした」と振り返った。その上で「江里子さんが出ているテレビ、ラジオでよく聞いてそのまま練習するとその声が自分の中で定着していく」と役作りについて語った。

本物の江里子は「本当に憑依(ひょうい)してくださって、私に寄せてくださっている。雑味のない、研ぎ澄まされた“大吟醸”の江里子になっている。毎回涙を流しながら見ています」と感謝した。

相方の木村美穂も安藤の演技力に感動したという。「撮影前は一度しかお会いしていなかったのに似ていらっしゃって。(ドラマで)ゴロゴロしているところとか、どう練習したか気になっていた」と不思議そうに話した。安藤は「テレビ、ラジオで何度もおふたりを見聞きした。美穂さんは変化球が多く気になる人。次に何するか分からない、その役をやってみたかった」と役柄の感想を語った。

ドラマは次回20日の放送で最終回を迎える。多忙を極め、四六時中一緒にいることが多くなり、倦怠(けんたい)期を経験するなど、2人がお笑い界で生きるために同居生活を送りながら、理想的な暮らし方を見つけていく。クライマックスにも注目が集まっている。