日本発プロダンスリーグ「D.LEAGUE21-22」第6戦が27日、東京・有の東京ガーデンシアターで行われ、「KOSE 8ROCKS」が今季初勝利を飾り、総合ランキングも3位に順位を上げた。

審査員ポイントでこの日唯一の70点台(71点)をマークし、そのまま逃げ切った。リーグで唯一、パリオリンピック(五輪)から正式種目にもなるブレイクダンス(ブレイキン)を得意とするチームだが、この日は米ヒップホップ映画「ワイルド・スタイル」(82年)へのオマージュを込めたヒップホップ要素も取り入れて今季初勝利につなげた。ゲスト審査員のTRFのSAMも「スタイルを持っていて、それは強さになる」と評価した。

リーダーのISSEI(24)は「ずっと勝利を目指して、でも結果も出ない中、みんなを、ジャンルを信じて戦ってきて良かった。ブレイキンとヒップホップの融合で勝ててうれしい」。この日が全12戦の折り返しとなったが「この流れをそのままつなげて頑張ります。(年間1位の)玉座に座りたい!」と意気込んだ。

今季から8ROCKSに“移籍”したYOUTEE(21)はニューヨークの伝統あるヒップホップチーム「ROCK STEADY CREW」のメンバーでもある。昨季所属した「SEPTENI RAPTURES」でも同映画などをオマージュした作品で勝利していた。

YOUTEEは「ブレイキンのチームで、このヒップホップとの融合をやりたいと思っていました。プレッシャーもありましたが、信頼できる仲間に支えられて出来ました。昨季と比べるということではなく、全員がBBOY、BGIRLなので、僕らがやるしかないでしょ! と思ってました。この作品で勝てたのはうれしい」と顔をほころばせた。

なおメンバーの新型コロナウイルス感染の影響で「avex ROYALBRATS」「dip BATTLES」「KADOKAWA DREAMS」の3チームが欠場。リーグ規定によって、各チームが最下位(11位)扱いとなり、年間総合ポイントは「1」ポイントずつが与えられた。