NHKは2日、23年度前期の連続テレビ小説「らんまん」に、俳優神木隆之介(28)が主演すると発表した。

108作目の朝ドラで、日本植物学の父といわれる土佐生まれの植物学者・牧野富太郎をモデルに描く。原作はなく、同局ドラマ「流行感冒」などを手がけた長田育恵さんが書き下ろす。

体が弱くいじめられがちだった少年・槙野万太郎(神木)は植物の魅力にとりつかれ、秘めた才能を発揮。野山を歩き回ることで丈夫な体を手に入れる。小学校中退という学歴にもめげず、独学で植物学をきわめ、東京帝国大学植物学教室の門をたたくことになる。

万太郎を演じる神木は「人生でこんなにうれしい事が起きるのかと驚きました。それと同時に長く深く誰かの人生を生きるという責任を、とにかくひたすら一生懸命生きます」。また「牧野富太郎さんの笑顔を見た時に、なんてすてきな優しい笑顔なんだ、こんなに純粋に屈託ない笑顔ができる牧野さんがすごくうらやましいな、と思うと同時に、優しさに包まれる気持ちになりました。僕も牧野さんみたいなすてきな笑顔が似合う人になれるように、また、見てくださる方が優しい気持ちに、そして、“笑顔”になっていただけるように精いっぱい頑張ります。よろしくお願いします」とコメントした。

制作統括の松川博敬氏は「主演は神木隆之介さん。見てると何だかワクワク楽しい気持ちになる俳優さんです。そしてモデルは天才植物学者の牧野富太郎さん。大好きな植物のため、どんな困難にもめげずいちずに突き進んでいく、ぶっ飛んだ傑物です。何だか明るい“朝ドラ”になりそうな予感がしませんか?」。また「毎日、朝が来るのが楽しみになるようなドラマ『らんまん』を誠心誠意お届けしたいと思います」と意気込んだ。

クランクインは今秋を予定。