「単独ライブをしたい」。全員がそれを望み、来る日に向け断固たる決意を持ち、海を越えた地で練習に励んでいる。9人組ガールズグループ、NiziU。 昨年1月、初めてファンとオンラインで対面、11月に初のアルバム「U」を発売。初の有観客ライブも2度経験し、自分たちの夢を1つずつかなえていった。そんな昨年は、インタビューやNHK紅白歌合戦リハーサルなど、直接、話を聞ける機会に恵まれた。それらを通じて、1人1人がデビュー時より、プロとしての自覚を強く持ったように感じた。
これまでは時間の関係などから、リーダーのMAKO(20)だけがコメントを発表することが多かった。テレビ出演時、新曲発売時など、筆者もMAKOのコメントだけを掲載することが多かった。しかし、グループともなれば、ファンにはそれぞれ“推し”が存在する。筆者も他の8人がその時々でどんな事を思ってるのか、気になっていた。これらの思いがあり、インタビューなどでは、MAKO以外にも多く質問をした。
紅白リハーサルでは、1問目から初のリハーサル参加となったMAYA(19)に思いを聞いた。後列にいたMAYAは、本数の関係からマイクを持っていなかったが、マイクを受け取り物おじすることなく「9人で最高のパフォーマンスをお届けできるように頑張りたいです」などと答えてくれた。その後も次々と他のメンバーに質問したが、全員コメントがしっかりしており、なおかつ笑いも取れる。そして、最後にMAKOに質問した。それまでMAKOは、他のメンバーの回答を笑顔で傾聴。そしてメンバー間の自由な掛け合いでは、持ち前のボケを発揮し会場の笑いを誘っていた。
完全な推測だが、デビュー当時メンバーは「(オーディション順位1位で、絶対的なパフォーマンス力を持つ)MAKOちゃんが答えてくれる」と、MAKOに頼っていた部分があったかもしれない。しかし、2年目には変化があった。自分の言葉でしっかり思いを口にし、インタビュー中では会話が重なることがあるほどだった。元々、RIKU(19)が「ライブのMCを3時間できる」とジョークを飛ばすほど、話すことが大好きな9人だ。デビューから2年目になり、トークでもメンバーそれぞれの個性がより輝いてきた。
これまで、敷かれたレールの上を歩いてきたわけではない。途中途中に立ちはだかった壁を、9人で手をつなぎ乗り越えてきた。MAKOは「U」に収録されたDVDで、1年目を振り返る際に涙した。“山口真子”としては妹だが、“MAKO”としてはグループ最年長のリーダーだ。デビュー前から注目度の高いグループだっただけに、ものすごいプレッシャーだったと簡単に推察できる。
責任感が強く、決めたことはやり抜くタイプ。1日ごとに、やるべき事を書き出す「To do list」は、70冊目を越えた。小さいことかもしれないが、複数年、コツコツ目の前の目標を毎日達成してきた。そのMAKOが、昨年紅白出場後「単独ライブを絶対に行いたいです!」と、日刊スポーツに今年の目標を語ってくれた。コロナ禍で先が見えない現状だが「絶対に」に込めた、より強い思いがあると感じた。
彼女たちの所属する、韓国の芸能事務所「JYPエンターテインメント」には、リーダーが備えるべき8つの条件が掲げられている。その最後は「リーダーは大きな夢をもつ」。MAKOが描くグループの「大きな夢」、そしてそれまでの9人が歩く「過程」にも注目したい。



