ゴスペラーズが17日、都内で行われた「ペア碁ワールドカップ2022ジャパン」オープニングセレモニーに出席した。

1990年に日本で生まれた、男女ペアによる囲碁競技の祭典。ゴスペラーズは、オーディションで選ばれた女性シンガー2人とのユニット「ペア碁スペラーズ」として大会公式ソング「アイオイ」を生歌唱した。

「相生(あいおい)」は夫婦がともに長生きすることで、放送作家の小山薫堂氏が作詞、メンバーの北山陽一(48)とシンガー・ソングライター竹本健一が作曲を担当した。囲碁愛好家でもある北山は「『曖昧なあなたの手が私を惑わせる』という歌詞がある。本当によく分かる」とペア碁に挑む棋士の心情を表した歌詞に共感。曲中には北山が所有する碁石の音も採用されており「碁石をいろいろ試して、(音選びに)2時間くらいかかったと思います」と裏話を語った。

リードボーカルを担当した北山は白、酒井雄二(49)は黒とそれぞれ碁石をイメージしたスーツで出席し、白担当の北山は「できれば黒がよかった」と照れた表情。後方に控えたコーラスの村上てつや(50)黒沢薫(50)安岡優(47)は茶の衣装で、安岡は「後ろは碁盤でございます。木目を表現しています」と笑わせた。

歌唱では酒井が歌詞を間違えるハプニングもあり、「楽屋でひとしきり消沈していました」と肩を落とした。酒井は「歌のチームプレー、碁のチームプレー、その意味の重なりをかみしめながら歌わせていただいていた中での事故。こんなふうに不慮の出来事もあるんだろうな、そこからの取り戻しもあるんだろうな、と歌いながら感じていました」とペア碁に絡めて反省し、笑いを誘った。

オーディションで選ばれたシンガーのNAOLUNAと平田まりな、デザイナーのコシノジュンコ氏、漫画家の里中満智子氏、志賀公江氏、三浦みつる氏も登壇。