俳優橋本淳(35)が1日、東京・三軒茶屋のシアタートラムで、舞台「もはやしずか」(2日から上演)の初日公演前会見に出席した。

初日を明日に控え「コロナ禍という大変な状況の中、全員が無事に開幕まできたので、最後まで無事にやり切れたらなと思います」と意気込んだ。共演の黒木華(32)も「あっちゃん(橋本)が言うように、みんな無事にここまで誰も欠けることなく来られたので、最後まで駆け抜けられたらと思います」と願った。

演出は加藤拓也氏。夫婦の不妊や出産をめぐるストーリーで、橋本は「加藤君の魅力がすごく詰まっている作品。会話の妙とか、人間関係のちょっとしたズレとか」と説明。「内容はちょっとダークで重たいかもしれないですけど、笑えるところもあります。人間のすれ違い具合をのぞき見していただければ」とアピールした。

共演の安達祐実(40)も「人間ってこういうことあるよな、っていうことがちりばめられているというか。それをお芝居でやろうとするとすごく難しくて。初めて台本を読ませていただいた時に、胸に迫るというか、みぞおちあたりが苦しくなる感覚がありました」と明かし「そういう舞台に立てることをうれしく思いますし、そういう感覚を見ている方にも味わってもらえるのかなと思うと、楽しみです」と笑顔を見せた。

コロナ禍の開幕を受けて、あらためて橋本は「大変な世の中なんですけど、演劇でしか出来ないものがあると信じていますので」と言葉に力を込め、「怖さもあるとは思うんですけど、その中でも来てくださった方々にすてきな作品を届けられると思うので、時間が空いたなと思ったらぜひ来ていただきたいです」と呼び掛けた。平原テツ(43)らも出演する。