2日間8公演を予定して始まった記念興行、1回目の口上にあがり、1回目興行のトリを務めた桂文枝(78)は、ちょうど半分の芸歴55年。

「(中田)ダイマル・ラケットさん、人生幸朗さん、吉本新喜劇では花紀京さん…」と、吉本110年の礎を築き、中興させてきたレジェンドへ思いをはせた。

出番を終え、和牛とともに囲み取材に応じ「吉本は次から次へと出てきて、和牛のような、ね。大きな会社で、それぞれが切磋琢磨(せっさたくま)して、この勢いはすごい。止まることなく続いている」とも言い、感慨にふけった。

100周年時には、本拠地NGK近くの会場で、明石家さんま、ダウンタウンらも集まって、大勢で集合写真を撮っている。その写真は、吉本の直営劇場や会社施設などに飾られており、和牛の水田信二(41)川西賢志郎(38)は「僕ら100周年の時は若手も若手で、出番どころか、そこに入れてなかったから」。

さらに、川西は「ルミネ(theよしもと)にも、その写真があるんですけど、次にこういう機会があったら僕らも入りたいと思っていたので、本当にうれしいです」と話した。

次の120周年へ-。文枝は「この10年、コロナとの闘いで、すごい10年でした。そういう意味では吉本は負けない。120年は(110周年から)誰も欠けずに迎えられたら」。

水田は「120周年は(複数公演のうち)1公演を和牛でやれるようになっていたい」と、野望を掲げていた。