TBS井上貴博アナウンサー(37)の初冠ラジオ番組「井上貴博 土曜日の『あ』」(土曜午後1時)が2日、スタートした。

番組のオープニングトークで、井上アナは「二面性って結構自分の中にあって、ドS貴博もいれば、ドM貴博もいて、完全1人マッチポンプSMプレーみたいになっているんですけど、ラジオやるにしても弱気貴博がいて、本当にラジオやりたいんだけど『本当に今やるべきか。もうちょっとゆっくりやった方がいいんじゃないか』っていう意見だった。大きく潮目が変わったのが、去年の夏で、『第3のたかひろ』が現れて、強引な風を作った。『やるのやらないの? 井上君、本気だったらやろう』と。そこで弱気貴博が引いて、その夜から企画書を作り出したんですよね。その『第3のたかひろ』っていうのがプロデューサーの服部貴普。お互いにそこから社内調整を始めて」と番組スタートの経緯を説明した。多くのスタッフの協力により、番組開始にこぎつけたといい「大好きなスタッフ一同、今日からみなさんにお返しする番だと思っていますし、今お聞きのあなたと一緒に作り上げていきたい。どんなものを作れるか、そんな気持ちでいるんです」と心境を語った。

番組への思いとして「いち局アナとして、いちラジオマンとしてできることなんだろうっていうのがありますし、もともと私はテレビがあまり好きじゃないタイプで、だからテレビを変えたいっていう思い、あとは『局アナなめんじゃねえ』っていう思いが強くて。やっぱり同じ土俵で戦うべきなんじゃないか。フリーの方、タレントさんとか、退路を断っていつ首を切られるかわからないなかで戦っている。だったら局アナも同じところで戦うべきじゃないか。そういった思いがありましてね」と熱弁。すぐさま「ごめんなさい土曜日の昼下がりにこんな暑苦しい話で。本当に、なんなんだっていう話ですよね。冷たいお水でも飲みながらお聞き下さい」と話して笑いを誘った。

番組では、いろいろな「あ!」「あー」など「これ、いいね」の気づきから始まる「ウェルビーイング(well-beig=良い状態)」な社会をリスナーと一緒に創ることを目指す。タイトルは井上アナの名前にちなんで、50音で「い」の上(井上)が「あ」であることもかけている。

さまざまな企画が用意されており、パラスポーツの魅力について専門家と議論したり、ユニバーサルデザインや地方創生、社会課題、Z世代の考えなどについて深掘りしたりしていく。

6月まで午後3時55分までの3時間番組で、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」などに出演するTBSラジオキャスター田中ひとみも出演する。