似顔絵アーティスト、モンドくんとして活動してきた、画家で俳優の奥村門土(18)が13日、東京・渋谷のJINNAN HOUSEで個展を開催し、本名での画家人生をスタートさせた。

モンドくんは3歳のころから絵を描き始め、ミュージシャンである父のボギーの音楽仲間であるミュージシャンの似顔絵を描き、お小遣いにしていたという。小学生になると絵がコンクールなどで入賞し、本格的に似顔絵を描くようになり、父が選んだ人物を毎日1枚描き、親子の日記としてブログに発表し続けている。

そんなモンドくんの画風は谷川俊太郎さんや瀬戸内寂聴さんから評価され、2人の出版物の挿絵や表紙などを担当。商業施設のディスプレーのデザインなども担当したほか、19年には映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」で俳優デビューも果たした。14年には初の画集も発売されたほか、地元福岡をはじめ、シンガポールや台湾でも個展を行ってきた。

東京での個展開催にあたり、5~6カ月かけて準備してきた。これまでに描いた有名人の似顔絵は3000点。今回は、似顔絵や風景画など300点を展示している。関係者によると、15万円で販売された作品もあるという。

絵は独学で学んだという。18歳になったことで、モンドくんから本名の奥村門土として画家として活動するつもりだ。「似顔絵は目から描き始めます。見た物をみたままに描く感じです。絵の具で描いたり、クレヨンで描いてつまようじで削ってみたり、いろいろなことに挑戦しています。今後は油絵にも挑戦してみたい」。役者としても「ナチュラルに自分を出せるような役者を目指したい」と抱負を語った。