伊藤沙莉(28)が19日、都内で行われたhuluオリジナル「あなたに聴かせたい歌があるんだ」(萩原健太郎監督、全8話。20日一挙配信)配信スタート記念イベントで、9歳から子役を始め、オーディションを受け続けた経験を萩原健太郎監督に伝え、脚本が変更されたと明かした。

伊藤は劇中で、アイドルになりたかった前田ゆかを演じた。オーディションのシーンを振り返り「あそこまで、すごく露骨で嫌な審査員に会ったことがないから、こういうの、あるかと思った」と笑った。その上で「台本の中では、自分の番が終わったら帰る設定だった。9歳からやらせていただいて、なかなかの数のオーディション受けていて『明らかにうまくいってないのに、他の人のあいさつを見届ける時間がつらいんですけど』という話をしたら…」と、萩原健太郎監督に提案したと明かした。その提案を受けて、同監督は脚本を修整しており、伊藤は「残っていた方が胸の痛みがきつい。やってきたこと、情報が生かせたことがうれしかった」と笑みを浮かべた。

作品にちなんで、人生で後悔していることを聞かれると「小学生の時、オーディションに行っていて。当時は、ものまねブーム。長州小力さんと柳原可奈子さんのものまねを、どこでもやっていた」と、小学生時代のオーディションについて語り出した。その上で「あるオーディションの時、すごいウケて、2次審査でやって3次でもやって…小学生ながら、ものまね枠で呼ばれている気がして『そんな、やんないぞ、何回も!』って言っちゃった」と、ものまねを繰り返し、要求する審査員にキレたと明かした。そして「ませた子どもで(審査員は)おっとっと…て感じで。落ちちゃったんですけど。もっと楽しく終われば良かったじゃんと…。ちょいちょい、思い出す」と苦笑した。