明石家さんま(66)が28日夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン」で、元兄弟子で「明石家小禄」を名乗っていたこともある高橋平明容疑者が、詐欺の疑いで愛知県警に逮捕されたことを受け、マネジャーから報道陣の殺到警戒を促されていたが「だーれも、来んかった」と明かした。

元フジテレビアナウンサーの久慈暁子(27)の電撃結婚など、話題の多かった今週。冒頭で、時間を割いて触れたのは、元兄弟子の逮捕だった。

「一番びっくりしたのは、おれたちやな」。村上ショージとともに、切り出した。

「マネジャーから『(元)兄弟子の明石家小禄が、詐欺罪でつかまりました』って」。小禄さんをめぐっては、10年以上前、急死したうわさが芸人内で流れており、さんまは「だいぶ前に死んでることになってて、生きてはったんか! って」驚いた思いを口にした。

また、数年前、村上から「生きているらしい」との情報がもたらされたが、さんまは「そんなわけあるか。亡くなってはるやろ。生きてはったら、うちの師匠の葬式きてるやろ」と、死亡していると思い込んでいたという。

というのも「新聞に載ったらしいんです」と言い、2年前に架空イベントの準備金名目で知人から200万円をだまし取った疑いで逮捕された元兄弟子の事件に衝撃を覚えたようだ。

「生きてはったんですよ。芸人さんたちに、未払いの人がいっぱいいたんですよ。その芸人さんも。え、生きてたんかって」

死亡説が流れた後、消息不明だった元兄弟子が突然の逮捕-。生存していたことが確認されたことに、まず驚いたと繰り返した。

その「小禄」をめぐっては、師匠の故笑福亭松之助さんとの思い出にも触れた。にわかなどで知られた故露の五郎さんのもとにいたが、さんまの師匠のもとへくることになり、松之助さんが「うちには、さんまがおるから『ひらめ』や」と、まずは明石家ひらめと命名。ところが翌日、元兄弟子は「ひらめは海底に沈んでいて…」と縁起が悪いとして辞退した。

落語界で、師匠に逆らうとはご法度ゆえ「師匠も破門や、言うて…」などと、すぐに離れていった状況を説明した。

その上で、マネジャーから「さんまさん、マスコミがどーんとくるかもしれません。あまり外へ出ないでください」と警戒を要請されたと告白。ただし「だーれもこんかった」と笑いながら、語った。