第48回放送文化基金賞(放送文化基金主催)の受賞作品が6日、都内で発表され、TBS系バラエティー「水曜日のダウンタウン おぼん・こぼんTHE FINAL」(昨年9月29日、10月6日放送)がテレビエンターテインメント番組部門の最優秀賞を受賞した。

“不仲芸人”おぼん・こぼんを題材にした2年がかりの仲直りプロジェクトの完結編を描いた。

同基金では、選考理由について「果敢な仕掛けと必死の説得から生まれる奇跡の展開は、予定調和をよしとしない同番組ならではの緊迫感に満ちていた。深まる溝、意地とプライド、修復と和解。心の奥底の感情をすくい上げ、赦(ゆる)しへの希望も描き出す、出色の人間ドキュメントにもなっていた。時にはバッドエンドもいとわず、テレビバラエティーの限界に挑むその姿勢が高く評価された」と総評した。

ほかに、テレビエンターテインメント番組部門からは、NHK Eテレ「100分deパンデミック論」(22年1月放送)が優秀賞、WOWOW「ザ・モキュメンタリーズ~カメラがとらえた架空世界~」(21年4月、5月放送)、関西テレビ「笑いの総合格闘技!千原ジュニアの座王 新春SP」(22年1月放送)が奨励賞に選ばれた。

第48回放送文化基金賞は、過去1年間(21年4月~22年3月)に放送された番組が対象。今回は241件の応募、推薦があった。