市川海老蔵(44)が23日、都内で、「七月大歌舞伎」(同4日初日、東京・歌舞伎座)の第2部「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」「雪月花三景 仲国」の取材会を行った。取材会後半には、両演目で共演する長男堀越勸玄君(9)、「-仲国」で共演する長女市川ぼたん(10)も登場した。

海老蔵は「歌舞伎座という特別な場所で、1カ月公演ができるのはわが家にとって初めて。うれしいかな」と話した。また「『夏祭-』で成田屋の親子が共演するのも初めて。麗禾(=ぼたんの本名)も本興行で歌舞伎座に出られる。初ものづくしです」と喜んだ。

11、12月には歌舞伎座で、13代目市川團十郎白猿の襲名披露公演が開催され、勸玄君も8代目市川新之助を名乗る。海老蔵は「海老蔵を25歳で襲名して、いろんなことがありました。海老蔵という名前は、日本でも多くの方に知っていただけるようになった。それをやめるのは正直、抵抗がありますが、自分だけのことではなく歌舞伎のために生きられる部分が大きくなると感じています」と話した。

勸玄君は「堀越勸玄として舞台をするのは7月が最後なので皆様に見に来てください。精いっぱい頑張ろうと思います」と意気込み、ぼたんは「歌舞伎座に出させていただきます。『-仲国』で蝶の精を一生懸命踊らさせていただきます。どうぞよろしくお願いします」と語った。