11日に放送された、俳優坂口健太郎(31)と女優杏(36)がダブル主演のフジテレビ系連続ドラマ「競争の番人」(月曜午後9時、初回30分拡大)の初回視聴率が11・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と12日、分かった。

個人視聴率は6・6%だった。

ドラマの舞台は公正取引委員会。坂口は20歳で司法試験合格、東大法学部首席卒業の天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉(こしょうぶつとむ)。杏は実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(かえで)を演じる。2人は公正取引委員会第六審査、通称ダイロクに職員として務める。独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる「競争の番人」として、談合やカルテルなど不正をあぶり出していく。

初回放送で、刑事の白熊楓はミスをして異動させられてしまう。異動先は公正取引委員会第六審査。勢いよくあいさつして第六審査の部屋に入った白熊だが、出迎えたのは桃園千代子(小池栄子)だけだった。

他のメンバーは入札談合の疑いがある建設会社に立ち入り検査中。白熊は桃園と一緒に、現場へと向かう。現場に着くと、桃園は第六審査のメンバーを白熊に紹介する。キャップの風見慎一(大倉孝二)をはじめ六角洸介(加藤清史郎)、紺野守里(石川萌香)があいさつするが、桃園はもう1人、小勝負勉がいると白熊に教える。メンバーたちが次々に公取の立場の弱さを愚痴る中、白熊は不審な社員を見つけた。

白熊の視線に気づいた社員、豊島浩平(長谷川朝晴)はファイルを持って部屋から逃げ出す。白熊が追うと豊島は資料室に入り、そこにいた男にファイルを渡そうとする。白熊は豊島と男を確保する。白熊にあらがう豊島に、男は証拠隠滅は「検査妨害」だと説く。疑問を感じる白熊に、男は小勝負だと名乗った。

第六審査に戻ったメンバーは留置した資料を調べ始める。地味な作業に辟易(へきえき)している白熊に、桃園や風見は小勝負は東大法学部を首席で卒業した優秀な人物だと教えた。

そんな時、本庄聡子審査長(寺島しのぶ)が現れる。第六審査は新たな案件に着手。栃木県のホテル間で行われるウエディング費用のカルテルの疑いだ。風見は現地での調査をするよう小勝負と白熊に命じた。