歌手木村カエラ(37)がブレイクするきっかけとなった番組として知られる、テレビ神奈川(tvk)の音楽情報バラエティー番組「saku saku」が、一夜限りで復活する。同局の開局50周年特別番組「saku saku2022~復活の呪文 らえからむきとんせんぃう゛いらし~」として、8月28日午後11時から放送する。25日、同局が発表した。

「saku saku」は、tvkで00年10月から17年3月まで放送された。番組MCとパペットの、緩いながらも軽快なトークが話題を呼び、番組ファンを意味する”サクサカー“という言葉も登場するなど、独立系UHF局の番組ながら広く知られた、人気番組だ。特に、放送開始時から14年3月まで続けられた、アパートの管理人を務めるパペットの白井ヴィンセントとMCが、アパートの屋根の上でトークする“アパートの屋根の上シリーズ”の人気が高かった。

木村は「saku saku」に、03年3月から2代目MCとして出演したことを機に注目され、翌04年6月にシングル「Level 42」でメジャーデビュー。05年3月リリースの3枚目のシングル「リルラ リルハ」が大ヒットし、人気歌手としての地位を確立し、06年3月に番組を卒業。09年3月30日から5日間、放送された「レジェンドウイーク」で限定復帰していたが、それ以来、久しぶりの復帰となる。

今回の特番では、白井ヴィンセントとの、懐かしの屋根トークや「〇〇のうた」、そして伝説の“あの”コーナーも必見だ。木村は「屋根の上に座ったら、時間が一気に引き戻されて、何の違和感もないことに、びっくりしました。なんかお正月にひさしぶりに実家に帰ってきたけど、全然くつろげる感じ。『saku saku』を卒業するとき、『みんなは私の家族』と言ったけど。やっぱり家族でした。あっ、あのコスプレもしましたよ。ふふふ。」とコメントした。

木村は、今年4月1日に開局50周年を迎えたtvkの開局50周年ソング「Color Me」を書き下ろした。同日午後7時から放送された開局50周年特別番組「これからどうするtvk」内で初オンエアされた際は、同局を通じ

「誰かと一緒にいることで、私に色を塗る。重ねていく色は鮮やかで、今までと違う世界を見せてくれる。そして本当の私になる。それが“Color Me”です。tvk50周年に、この曲を選んだのは、tvkの色をみんなに塗って新しい世界を見せてくれる。人との関わりが今まで以上に難しくなった今、この曲がぴったりだと思いました。GEZANマヒトゥ・ザ・ピーポーくんが今回楽曲提供、そして、2人で歌詞を紡ぎ出来上がった曲です。カラフルですてきな世界を、みんなが見られますように」

と、思いを語っていた。

木村は、10月29日に横浜市内の、ぴあアリーナMMで開催されるtvkとチケット販売大手・ぴあの開局・創業50周年スペシャルライブ「tvk・ぴあ 50th anniversary LIVE 2022」にも出演を予定している。