劇団俳優座の川井康弘さんが急性腸炎から敗血症性ショックのため、10月3日に亡くなった。55歳だった。11日、所属する俳優座から発表された。9月に出演予定だった「待ちぼうけの町」の稽古中に体調不良を訴え緊急入院。闘病生活を送っていた。通夜、告別式は近親者のみで執り行った。俳優座は「劇団俳優座の俳優として、数多くの舞台に出演しその活動はストレートプレーに限らずミュージカル、マスコミ出演など硬軟幅広い演技力で優れた功績を残してくれました。お世話になった関係者の皆様にこのようなご報告を差し上げることは大変残念でなりません」とし、故人をしのんだ。

◆川井康弘(かわい・やすひろ) 1967年(昭42)9月8日生まれ。宮城県出身。桐朋学園短期大学演劇専攻を卒業し、89年に劇団俳優座に入団。主な出演作は劇団俳優座「雪の中の三人」「いのちの渚」「村岡伊平治伝」「蟹工船」、俳優座劇場プロデュース「わが町」、浅利演出事務所「李香蘭」など。