24日放送の女優長澤まさみ(35)主演のフジテレビ系連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(月曜午後10時、初回15分拡大)の初回世帯視聴率が25日、8・0%(ビデオリサーチ調べ、カント地区)と分かった。

個人視聴率は4・4%だった。

長澤にとって18年4月期のフジテレビ系「コンフィデンスマンJP」以来、4年半ぶりの連続ドラマ出演。

大洋テレビのアナウンサー浅川恵那(長澤)は、入社当初は抜群の容姿と好感度の高さから「10年に1人の逸材」ともてはやされ、ゴールデンタイムのニュース番組のサブキャスターを務める。しかし、複数番組を担当する激務のなかで徐々に人気に陰りが見え始めたところで、週刊誌に路上キス写真を撮影され、ニュース番組を降板。 現在は、社内や視聴者から「落ちぶれた」と後ろ指をさされながら“制作者の墓場”と揶揄(やゆ)される深夜の情報番組「フライデーボンボン」のコーナーMCを担当している。

そこへ若手ディレクター岸本拓朗(眞栄田郷敦=22)が、犯人とされた男の死刑が確定した10代女性連続殺人事件の真相追及を持ちかける。冤罪(えんざい)疑惑を追うなかで、恵那が失った“自分の価値”を再び見いだしていく社会派エンターテインメント。2人の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平(39)が出演する。

題名の「エルピス(Elpis)」とは、古代ギリシャ神話で中からさまざまな災厄が飛び出したと伝えられる「パンドラの箱」に唯一残されていたものとされる。良きことの予測として「希望」、あしきことや災いの予測として「予兆・予見」とも訳される言葉。

第1話で、大洋テレビのアナウンサー浅川恵那は、かつてゴールデンタイムのニュース番組でサブキャスターを務め、人気、実力を兼ね備えた女子アナだった。週刊誌に路上キスを撮られて番組を降板、現在は深夜の情報番組「フライデーボンボン」でコーナーMCを担当している。

そんなある日、番組で芸能ニュースを担当する新米ディレクターの拓朗に呼び止められた。ある連続殺人事件の犯人とされる死刑囚が、実は冤罪かもしれないと相談される。

両親が弁護士という裕福な家庭で育った拓朗は、持ち前のルックスも手伝って、仕事の実力とは裏腹に自己評価が高く、空気が読めない。とある理由で報道、ましてや冤罪事件とはもう関わりたくないと思っている恵那の気持ちなどお構いなしに、事件の真相を追うために力を貸してほしいと頭を下げる。しかし、拓朗がそこまで躍起になるのには、ある事情があった。

拓朗によれば、冤罪疑惑はある有力筋から得た情報だという。だが、かつて自分が報道したこともある事件だけに、にわかには信じられない恵那。そのうえ事件が起きたのは10年近くも前で、犯人とされた男の死刑もすでに確定している。

恵那は、すでに風化した事件を掘り起こすことは得策ではないと一蹴する。それでも拓朗は懲りずに、新入社員時代の指導担当で報道局のエース記者・斎藤を頼る。そして、事件当時の話を一緒に聞きに行こうと無邪気に恵那を誘った。