性加害報道を受け複数の番組を降板した香川照之(56=市川中車)が10月31日、東京・歌舞伎座で行われた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演」の顔寄せ手打式に出席した。

報道以来、司会を務めていた情報番組に出演した以外、公の場に出るのは初めて。「顔寄せ手打式」は、座元、俳優、舞台関係者による行事。総勢104人が舞台上に並ぶ中、中車は3列目の上手端に座り、神妙な面持ちで行事を見守っていた。

また松竹はこの日、中車が、團十郎襲名披露公演の「十二月大歌舞伎」の昼の部「鞘當(さやあて)」の偶数日に、留男を演じ出演すると発表した。

松竹の迫本淳一社長は、日刊スポーツなどの取材に「少しずつ少しずつ、本人が精進することによって反省して、さらにお客様の期待に応えられるようにしてもらいたい。謙虚に1歩ずつ進んでもらいたい。望まれるお客様がおられるなら、微力ながら後押ししたい。いろんなご意見がおありになると思いますが、歌舞伎をやっている仲間として、そういう気持ちでいるのが率直な気持ちです」と話した。