高橋真梨子(73)が10日、東京国際フォーラムで、歌手生活最後となる全国ツアー「our Days-Last Date-」の東京公演を行った。
ソロデビューした翌79年から積み上げた2802公演目で、約5000人のファンに多くのヒット曲を届けて笑顔で締めくくった。ツアーは来年1月25日、故郷・福岡の公演で千秋楽を迎える。
◇ ◇ ◇
歌手人生50年の節目を迎えている高橋の東京公演は、ファンへの感謝の思いを込めた「ありがとう」で幕を開けた。
「いよいよ今日で東京はラストになってしまいました。最後なので気を引き締めて、お客さまに元気をもらってステージを最後まで務めます。よろしくお願いします」。
割れんばかりの大拍手をもらった後で、大ヒット曲「桃色吐息」「はがゆい唇」や、ソロ転向前のペドロ&カプリシャス時代の「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」などの代表曲ばかり22曲を歌唱。抜群の歌唱力と熟練した表現力で何度も会場を魅了した。
73年のレコードデビューから半世紀。アンコールでは夫で音楽プロデューサーを務めるヘンリー広瀬氏(78)が「50年間、高橋真梨子は歌に全力できました。ファンあっての50年。支えてくれてありがとうございます。そして、高橋真梨子を支えてくれる仲間、高橋真梨子自身に感謝します」と何度も「感謝」を口にした。高橋も「あんまりしゃべると泣いちゃいそう。(夫は)いい人です。とっても。ありがとう」。感謝の思いをつなげて「私は歌があったからこそここにいます。一生懸命にやってきたけどラッキーだったと思う。みんなに助けられてここにいることができます」と続けた。
体力負担が大きいことなどから、全国を回るツアーは今回が最後となる。当初は20年に開催予定だったがコロナ禍で延期となり、今年1月にスタートした。この日が39公演目で、残るは今月15日の福島・郡山と来年1月24、25日の福岡2公演だ。「丸2年ぶりの全国行脚を楽しく回らせていただいています」。ここまで納得のステージができていることに満足し「まだまだ精いっぱい歌います」と残る3公演の全力投球を誓った。
2000人以上収容の大規模ホールで、年間25公演以上を40年以上も継続してきた女性ソロ歌手は高橋のみ。ツアーに単発公演などを加えると、これまでに731万人超を動員してきた。全国を回ってファンと触れ合うツアーには終止符を打つが、「ステージで倒れたら本望」と話す歌姫の音楽ライフは続く。【松本久】
◆高橋真梨子(たかはし・まりこ)1949年(昭24)3月6日生まれ。福岡・博多区出身。プロのジャズ奏者だった父の影響で14歳からジャズを学んだ。72年にペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルとなり、「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」などがヒット。78年にソロ転向。代表曲に「桃色吐息」「はがゆい唇」「for you…」など。NHK紅白歌合戦にソロで5回出場。血液型A。
○…11月9、10日の東京国際フォーラム公演の模様を音源化したライブアルバム「Last Tour LIVE!our Days」(ビクター)が来年3月8日に発売される。CD2枚組で全22曲を収録している。
東京公演ではダブルアンコールを実施して「別れの朝」を歌唱した。高橋がダブルアンコールを行うのは50年に及ぶ歌手人生で初めて。夫のヘンリー広瀬氏は「『別れの朝』はペドロ&カプリシャスのデビュー曲で、2代目ボーカルとして加入した高橋真梨子が初めて覚えた曲なんです。ファンへの感謝の思いから初のダブルアンコールを決めました」と説明した。



