1980年代にトップアイドルとして活躍した河合奈保子(59)の82年のヒット曲「けんかをやめて」が、公開中の新海誠監督(49)のアニメ映画の「すずめの戸締まり」で使用され話題を呼んでいる。

82年リリースの同曲は、シンガー・ソングライター竹内まりや(67)が作詞・作曲を手がけ、思春期の揺れる乙女心を描いている。劇中のけんかの後のシーンに使われ、オリジナルのシングルジャケットがイラスト化されて登場している。

映画のヒットとともに“河合奈保子ブーム”が巻き起こる可能性も十分。来月3日にアナログ盤による37年ぶりのベスト・アルバム「COLLECTION Vol.1」「COLLECTION Vol.2」が発売される。

河合は80年に「大きな森の小さなお家」でデビュー。同期デビューには松田聖子(60)や柏原芳恵(57)、岩崎良美(61)、参議院議員として活躍中の三原じゅん子(58)といったビッグネームが顔をそろえる。

河合は「けんかをやめて」のほかにも「スマイル・フォー・ミー」や「エスカレーション」などのヒット曲を連発。アイドルからアーティストへシフトしていく中で、86年にリリースした自らが作曲を手がけた「ハーフムーン・セレナーデ」は中国の国民的歌手・李克勤(ハッケン・リー)がカバーして大ヒット。多くの歌手にカバーされ、中国のスタンダード作品となっている。

96年2月にヘアメークアップアーティスト金原宜保氏と結婚。翌97年の第一子出産から芸能活動を停止し。その後、表舞台には出ておらず25年以上たった今でも根強いファンは多く、復帰を求める声が後を絶たない。