4人組ロックバンド、クリープハイプと、お笑いコンビ、ニューヨークが2月3日に東京・豊洲PITで初ツーマンライブ「ニューヨークリープハイプ」を行う。

音楽、お笑い両界で高い人気を誇る2組の共演で、すでにチケットは完売。クリープハイプの尾崎世界観(38)と長谷川カオナシ(35)、ニューヨークの嶋佐和也(36)と屋敷裕政(36)が、垣根を越えた特別公演への思いを語った。

ライブではそれぞれのパートに加え、コラボステージも披露予定。両組は尾崎と屋敷は面識があったほか、互いのメンバーがそれぞれの単独ライブを訪れたこともあるなど、関わりはあった。ニューヨークが所属する吉本興業社員の提案で話が進み、尾崎は「結構直近の11月末くらいに話をいただいて。ぜひお願いしますという返事をしました」。屋敷は「結構急な話だったと思いますよ。普通はないんですけど、写真も載った企画書3、4枚見せられて、みたいな感じでした」。

長谷川はこの取材時がニューヨークと初対面。ライブ開催告知後、10年間連絡のなかった先輩から「『お前、ニューヨークと何かやるのか』と連絡がきた」と明かし「『失礼のないようにな』と言われました。気をつけます」と恐縮気味に語った。

どんなコラボレーションが見られるのか。尾崎は「ニューヨークさんの持つ毒の部分が好きなので、合わさった時にどうなるか楽しみ」といい「演奏中に入ってきていただいたり、コントも見させていただいているので、自分の曲の中で、こういうのがあったら面白いんじゃないかなとか考えています。対等にツーマンで音楽とお笑いでやれるのは個人的にすごくうれしいので、そういうところの魅力をお客さんに伝えたいですね」と語った。

ニューヨークはフェスなどで音楽ファンの前でネタ披露したことはあるといい「めちゃくちゃウケたこともあるし、スベったこともある」とした。嶋佐は「人生で一番ウケた気がした時もありました。その時は音楽ファンのノリが良かった感じがしました」と当時を振り返り、屋敷は「音楽好きの人にも刺さるようなネタをやりたい」と意気込んだ。

壮大な夢も掲げる。嶋佐は「これで海外に行きたいですよね。それこそニューヨークとか」とぶちあげ、尾崎も「(タイトルの)名前もいいですし、やりたいですね」と賛同。屋敷は「それならクリープハイプだけでいいやろ」と冷静に突っ込み、笑いを誘った。

クリープハイプにとっては2月1日から始まるライブハウスツアーの最中で行う公演。3月にはアリーナツアーも控えている。尾崎は「このコラボライブでも勢いをつけて、ツアーを成功させたい」と力を込める。長谷川も「アリーナツアーは過去最大規模ですし、コロナ禍で1度できなかったもの。しっかり成功させて今年をスタートさせたい」と話した。

今年の抱負も聞いた。屋敷は「僕らも単独ライブをやると思うので、クリープハイプさんを見習って、盛り上がればいいなと思います」としつつ、2年連続首位を獲得している「文春オンライン」による「好きな芸人ランキング」の3連覇も目標に掲げた。「これは使命だと思っているので、1年間やっていきたいと思います」。

プライベートでは人間ドックに行くことだとし「行ったことないんですよ。生活が不規則すぎるので、健康には気をつけたいなと思って」。話を聞いていた尾崎は「人間ドック、自分はわりと行っていました」と語り「一昨年も友達と一緒に胃カメラとかもやってましたね」と明かしていた。

長谷川は「私は普段、曲をあまり書かないので、今年は10曲は書きたい」と掲げた。隣で聞いていた尾崎は「いや、絶対書かない。うそつけ」と即ツッコミ。長谷川は昨年は8曲を目標として3曲にとどまったと明かし、尾崎は「じゃあ10曲だったら5曲ぐらいか」と予測していた。

ツーマンライブ「ニューヨークリープハイプ」は2月3日午後7時から東京・豊洲PITで行われる。【松尾幸之介】