俳優前田拳太郎(23)、女優仁村紗和(28)、俳優中村蒼(32)が4月12日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「わたしのお嫁くん」(水曜午後10時)に出演することが9日、分かった。主演の女優波瑠(31)は「水10」枠で初主演で、同枠初の女性主人公を演じる。俳優高杉真宙(26)と初共演する。

同名コミックが原作となる本作は、波瑠が演じる仕事を完璧にこなし、同僚たちからも憧れの存在でありながらも“ズボラ女子”の一面をもつ主人公・速見穂香(はやみ・ほのか)が、あることをきっかけに、高杉真宙演じる会社の後輩で家事が圧倒的に得意な“家事力最強男子”山本知博(やまもと・ちひろ)を嫁に迎えるという“社会派ラブコメディー”。

前田が演じるのは、主人公の速見や、山本が勤める大手家電メーカー「ラクーン・エレクトロニクス」営業部の新入社員・花妻蘭(はなづま・らん)。花妻は機転の利く性格に加え、仕事もてきぱきとこなす期待の新人。お菓子作りが趣味で家事力も高いほか、「春らんまんで天真らんまん!かわいいは最高の褒め言葉!」というキャッチフレーズと屈託のない笑顔で周囲に溶け込むなど、その“あざとかわいい”は社内の上司や女性社員の心をつかんでいる。そんな花妻だが、実は心の中に、営業部のエースとして活躍し、自分にも優しく指導してくれる先輩の速見に対して、憧れの気持ちがあるようだった。

前田は「恋愛作品に出演したいとずっと思っていたので、目標が1つかなってすごくうれしかったです。台本を読ませていただき、キュンキュンするようなシーンや、ついつい笑ってしまうような面白いシーンがたくさんあり、映像になった時にどのようなドラマになるんだろうと撮影が楽しみになりました」と語った。

仁村が演じるのは山本と同期入社で「ラクーン・エレクトロニクス」の人事部で働いている赤嶺麗奈(あかみね・れいな)。容姿の美しさと、実家がお金持ちの超セレブということもあり派手なファッションで同僚からの注目を集める役柄。社内では“高嶺(たかね)の花”に見られている存在だ。なぜかいつも山本の前に神出鬼没に現れ、鋭い眼力とともに、核心を突く言葉を残していく。そんな赤嶺は同期の山本が、先輩の速見に向けている気持ちが気になるようだった。

仁村は役柄について「すごく真っすぐで派手で計算高い印象。とても好きなキャラクターなので、赤嶺麗奈という人を魅力的に伝えたいですし、ストーリーの良いスパイスになれれば良いなと思っています」と分析した。

中村が演じるのは「ラクーン・エレクトロニクス」福岡支店で働く古賀一織(こが・いおり)役。福岡では営業成績トップを誇り、その実力が買われて速見や山本がいる東京本社へと異動することに。実は支店時代から速見とは仕事をした経験があり、速見も「芋焼酎のおいしさは古賀さんに教えてもらいました!」と話すなど、お互いに信頼を置いている間柄。エリートでありながらも、面倒見もよく、上司や後輩問わずに慕われるタイプの古賀は優しい“博多弁”が魅力の方言男子でもあり、“社内の頼れるお兄さん”的存在として一躍人気者に。その一方で、速見と同じくズボラで、日頃は食事も適当に済ませてしまうなど意外な一面も併せ持っている。

中村は「ラブコメというジャンルの作品にはあまり縁がなかったので、自分に出来るのかためらう瞬間もありましたが、お声をかけていただいたのでそれに応えたいという気持ちになりました。個性あふれるキャラクターが多く登場していて、台本を読んでいて楽しくなりました。そして“人は見かけによらない”ということも描かれていて人間って面白いなと思いました」と語った。