NHKを2月いっぱいで退局したフリーアナウンサー武田真一(55)が、10日放送の報道番組「ニュースきん5時」(金曜午後5時)に最後の生出演を果たした。

番組終盤に武田が撮影した大阪の写真を紹介する「タケダのイチマイ」のコーナーでは「皆様へ愛を込めて、最後のメッセージです」と切り出し、制作の大阪放送局から見た、大阪城などが入る風景写真を放送。「大阪放送局から見た私の大好きな大阪の街並みです。2年間、毎日、この風景を眺めながら過ごしてきました。このね、無数の建物の下でたくさんの人が生きている。頑張っている人、苦しい人、楽しんでいる人、泣いている人。そんな皆様のさまざまな息遣いを、ずっと感じてこられた気がします。そんな皆様にとってこの社会が少しでも安心できて、楽しくて、誰もが大切にされるものになるように、私はこれからも放送を通じて努力していきたいと思います」としみじみ話すと「本当に関西、大阪の皆さん、お世話になりました。大阪、やっぱ好きやねん」とビールを前に串揚げを笑顔で食べる写真も公開した。

続けて「そしてNHKをご覧になってくださった皆様、ここまで育てていただきまして、本当にありがとうございました」と深々一礼。そのまま「引き続きよろしくお願いします」と言葉を続けた、

東日本大震災から12年を迎えるタイミングで、武田が復興にかかわってきたシンガー/ソングライターさだまさしと対談した様子も放送。武田が災害報道の見直しに携わってきたことが紹介され「今すぐ高いところへ逃げること」と、視聴者に叫ぶようなアナウンスを訓練するVTRも流された。武田は「私はアナウンサーという立場で、これまで被災地に行って取材をして、それを伝える、ということをしなきゃいけないという風に思っていたんですけど、何かそれだけじゃないな、って最近思うようになってきたんですね。これからは、ひとりの人間として、たまたま知り合った少数の方でもいいですけれど、その方達とずっとお付き合いをして、ほんの少し何かお手伝いをして、一緒にいるっっていう。いつもつながっているっていう、そういうことでいいんじゃないかな。ほんの小さなつながりかもしれませんけど、それが大勢の人同士がつながっていけば」と訴え、さだからも「人間同士のつながりが一番大事だと思います。本当におっしゃる通りだと思います」と同意された。

冒頭では、「明日で東日本大震災から12年になりますけど、小薮さんはどんな気持ちで毎年この日を迎えられるんでしょうか」と、出演者の小籔千豊に話題を持ちかけた。その後、最新ニュースを伝える通常のパターンで、番組をスタートした。

武田はこの日の放送まで外部出演者として「きん5時」に出演することが公表されていた。4月スタートの日本テレビ系新情報番組「DayDay.」(月~金曜午前9時)で、南海キャンディーズ山里亮太とMCを務める。NHKで担当した報道番組「列島ニュース」(月~金午後1時5分)は先月28日で出演を終了。放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」総集編のナレーションは、最終回となる4月1日放送分まで担当する。