福島の未来と環境再生を考えるシンポジウム「福島、その先の環境へ」が12日、福島県楢葉町のナショナルトレーニングセンターで開催され、タレント小島よしお(42)キャスターの村尾信尚氏(67)フリーアナ中野美奈子(43)アーティストCANDLE JUNE氏(49)らがトークセッションを行った。

小島は昨年8月に実施された「福島、その先の環境へ。次世代ツアー」に参加。CANDLE JUNE氏は、昨年11月に発表された「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジ・アワード2022」の審査員を務め、中野は、昨年10月に香川県で実施された「福島、その先の環境へ。対話フォーラム」に登壇している。

中野は「震災が起こった時は、私は東京で働いていたので、揺れとかを体感したのですが、香川の方はほとんどの方が体の揺れを感じていません。福島の土を県外に持っていくっていうことも、ほとんどの方が知らなかった。香川で対話フォーラムをするってことは、もしかしたら香川県がその候補地に入ってるのではないかと捉える方もいて、最初はネガティブな考えもありました。フォーラムに参加するにあたり、小島さんの動画だったり、あの環境省が作っているもので学んだので、より多くの方に知っていただけたらいいなとも思いました。環境省の発信が大事だと思います」と話した。

小島は「汚染土壌の土地の再生だとか、実証実験を取材しました。土壌の再生利用で、いい結果が出たというのは世界初なんだそうです。そこに人が必ずいて、住んでる人がいて、そこに向かってこう努力している人がいるっていうことを忘れちゃいけないですし、それを行ったことで実感できました」と語る。

除去土壌という言葉についても、小島は「除去土壌って、例えばアワードとかもいいと思うんですが、SNSとかで簡単にみんながこの除去土壌問題をどうするかみたいに、例えば、一番に採用された方には、賞金1000万円とか言ったら、もしかしたら全然興味ない人も、参加してくれるのでは。興味ない人をどうやって、引っ張り出すかって言ったら言葉悪いですけど、どうやってこう土俵に立ってもらうかがすごく課題な気がして。再生度壌とか、もうちょっとこうプラスのネガティブじゃない言い方にした方がいいと思います」と訴えた。

今後へのメッセージとして、小島は「1週間に1人」と書いた。「福島のことや除去土壌のことなどを、伝えることが大事。毎日だとハードルが高いので。これが広まれば、相乗効果で多くの人に伝わると思います」と語った。