東映は14日、同日開催の取締役会で、吉村文雄常務取締役(58)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。

2月11日に肺動脈血栓のため62歳で急逝した、手塚治前社長の後任となる。社長を兼務していた多田憲之会長(73)は、代表取締役会長となる。

東映は、今回の人事について「当社グループは中長期ビジョンとして「TOEI NEW WAVE 2033」を先月14日に発表いたしました。中長期ビジョンの一層の推進を図るため、前社長の急逝により1名となっていた代表取締役を2名とし、当社グループを取り巻く経営環境に迅速に対処するとともに、引き続き企業価値の維持・向上を目指してまいります」と説明した。

新社長に就任する吉村氏は、1965年(昭40)2月3日、鹿児島県生まれ。1988年(昭63)3月に立命館大を卒業後、同年4月に東映に入社。16年6月にコンテンツ事業部長、18年6月に執行役員、20年6月に取締役ビデオ営業部門担当、21年4月にコンテンツ事業部門担当兼コンテンツ企画営業部長を歴任。同年6月に常務取締役、22年7月に映像本部副本部長に就任した。