歌手花リナ(24)が、昨年25周年を迎えた小松未歩の代表曲9作品を、4月1日から5月28日まで、3回に分けて連続配信リリースする。

花リナは俳優藤田まことさんの孫娘で、小松のほかZARDや倉木麻衣らを手がけてきた音楽プロデューサーの長戸大幸氏(74)が手がける。

ZARDのトリビュート・バンド、SARD UNDERGROUNDを手がけている長戸氏が、ZARD作品に続いて着眼したのが小松だった。小松は98年に「謎」でデビュー。日本テレビ系アニメ「名探偵コナン」のオープニング・テーマとして起用され大ヒット。その一方で、FIELD OF VIEWや愛内里菜、DEEN、WANDSなどのアーティストにも楽曲提供するなど、ビーインググループの歴史の中でも欠かせない存在だった。

それだけに長戸氏はZARD作品だけではなく「小松の作品も次世代に継承していきたい」と思い続けてきた。そんな中、白羽の矢を立てたのが花リナ。花リナは藤田さんの孫娘ということもあるが、それ以上に「ズバ抜けた歌唱力」と「澄み切った声質」に長戸氏は感性を揺さぶられたと言う。

長戸氏は小松のデビュー25周年に合わせて「謎」など代表作をリナにカバーさせ、昨夏からオフィシャルYouTubeで配信したところ「思った以上の反響が得られた」と振り返る。そこで、今回の配信リリースに踏み切った。4月1日は花リナの25歳の誕生日で、5月28日は小松のデビュー記念日で、その期間での配信リリースとなった。

4月1日に第1弾としてリリースされるのが、小松の代表作である「謎」「願い事ひとつだけ」「氷の上に立つように」。第2弾は5月1日で、「あなたを愛してくこと」「チャンス」「最短距離で-Take me far away」(英語詞でカバー)。第3弾は5月28日で、英語詞でカバーした「謎-Nazo」「願い事ひとつだけ-One wish come true」「氷の上に立つように-So cold to me」。英詞は、すべて花リナが自ら訳詞を担当した。

花リナの本名は原田花りな。日本で生まれるも9歳まで米ハワイで育った。藤田さんも時間を見つけてはハワイに来ていたという。