ストーリーテラー・タモリ(77)と豪華キャストが視聴者を“奇妙な世界”へといざなうフジテレビ系人気シリーズの最新版「世にも奇妙な物語’23 夏の特別編」が、6月17日午後9時から放送されることが20日、明らかになった。

90年4月にレギュラードラマとして放送を開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続け、各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることによってその名の通り“奇妙な”物語の世界観を作り出してきた。

今年も珠玉の4つの“奇妙な”短編ドラマを放送する。“奇妙な”エピソードの1つ、「視線」で池田エライザ(27)が初出演で初主演を務めることが決定した。池田はWOWOW「DORONJO/ドロンジョ」や映画「貞子」(19年)で主演を務めるなどドラマ・映画を中心に数々の話題作に出演し、唯一無二の存在感を放つ実力派若手女優だ。

そんな池田が本作で演じるのは、ある日その場にいる全員から視線を向けられてしまう大学生・新谷杏奈。役を演じるにあたり「作品の中で迷子になってしまうほどのめり込んでしまおうという心づもり」と意欲的なコメント。さらに「登場するすべての方々と協力せねば成り立たないという難易度」と本作の設定の難しさと面白さについてもコメントを寄せた。女優、監督、モデルと表現の幅を広げ続けている池田が「世にも」でどのような演技を見せるのか、注目が集まる。

池田は「いつも楽しみに見ていた番組に参加できるということがとても光栄です。上京した高校時代、レンタルして一人で見ることもあったほど、とても好きなシリーズでした」と語った。さらに「すべての視線が集まる中で、人間がどういう心理状況に陥るのか考える時間はとても面白かったです」と話した。続けて「さまざまな作品が立て続けで放送されるこの番組の中で“視線”という作品は、とても人間の深層心理に訴えかける役目があったと感じています。楽しみつつ、“もし自分だったら…?”と考えながら見ていただけたら、より楽しんでいただけると思います。お楽しみに!」と意気込んだ。

さらに、物語の鍵を握る大学生・城琢磨を演じるのは、醍醐虎汰朗(22)。醍醐が「世にも奇妙な物語」に出演するのも今回が初となる。映画「天気の子」(2019年)の主人公の声を担当し一躍脚光を浴び、昨年もNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」や映画「カラダ探し」、舞台「千と千尋の神隠し」と数々の話題作に出演。現在、テレビ東京のドラマ「シガテラ」で主演を務めるなど、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する若手俳優だ。

また、杏奈の母親役を、「エヴァンゲリオン」シリーズの人気キャラクター・アスカなど数多くの人気キャラクターを演じてきた声優の宮村優子(50)が演じる。宮村のドラマ出演は03年に出演したNHK「ラストプレゼント」以来、約20年ぶりのドラマ出演となる。宮村の演技からも目が離せない。