磯山さやか(39)が吉橋航也(43)とともに映画「愛のこむらがえり」(高橋正弥監督、6月23日公開)で、主演を務める。このほど磯山が取材に応じた。後編は、久々の映画主演への思いなどを語った。【佐藤成】

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同作は、東京・調布市を舞台に、邦画界の片隅で生き、理想の映画を作ることに奔走する男女を描くハートフルコメディーだ。

磯山にとっては05年「まいっちんぐマチコ!ビギンズ」以来、18年ぶりの主演作となる。「長く芸能界にいると、こういうことがあるんだなって思いました」と、どこか人ごとのように思いを明かした。

オファーを受けた際はドッキリだと思ったという。

「まさか私に!? っていう。映画のお仕事のお話だけじゃなくて、『主演?』って。『無理です、無理です』っていう感じでした。ちょっとビックリでした」。

オファー当初は断りをいれたが、監督からの長文の手紙などで口説き落とされた。「監督もとっても優しい方なんですよ。なんか人柄もすてきだったし。とにかく映画がお好きな方で、そういう方が作る映画だし、『私もこの熱い思いに入りたい』じゃないですけど、応えるためにもちょっと頑張ろうっていうことで」と出演を決意した。

バラエティーのイメージが強いが、昨年放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演して話題になるなど、女優業も評価されている。長く志村けんさんのコント劇「志村魂」に出演するなど、意外にも演技の仕事は途切れない。

「演じるのを楽しめたらいいなって思いながら日々やっています。お芝居が得意ですということは全くなくて、好きですっていうよりも、楽しめたらいいな、くらい。緊張しながらやっているので、まだまだ慣れないというかとにかくやるのみっていう感じです」。

磯山が演じる佐藤香織役は、地方都市の市役所職員だったが、地元映画祭でみた吉橋演じる監督の映画に感動し、上京して映画業界に飛び込む役どころ。役柄について「とにかくしっかり者で、いつも元気。ぶれない人っていうか、『自分はこうです』っていう人」と表現。さらに「現実味もある人で、だからはっきり白黒するというか。周りにもそういう人はいる。引っ張るエネルギーがあるし、それでもいやらしくない。『私こんなにやっています感』はない人。とにかく人のために一生懸命やるしっかり者って周りにいるので、割と役作りというか、ヒントはたくさんありましたね」と振り返った。

エネルギーのある人物像は、自身が「憧れる人」で、共感するところは少なかったが、自身を重ね合わせられる部分もあった。「人のために、喜んでもらうためにやるっていうのは仕事は違えど一緒かもしれないですね」。

ファン思いの磯山らしく取り組んだ。