TBSは20日、同局系報道番組「サンデーモーニング」(通称サンモニ、日曜午前8時)司会の関口宏(80)が来年3月末で勇退し、同年4月からフリーアナウンサー膳場貴子(48)が後任を務めると発表した。

関口は87年の番組スタートから36年にわたり司会を務めてきた。局を通じ「まだまだ自分は元気だが、世代交代というのも大事。4月からはBS-TBSで新しいことにチャレンジするので期待してください。膳場さんならサンデーモーニングの良さをさらに発展されると期待しています」とコメントした。

膳場は「視聴者の皆さまに大きな支持を頂いてきた歴史ある番組ですので、バトンを引き継ぐ責任の重さを感じています。『サンデーモーニング』の精神を大事にして、これからも信頼ある番組をお届けしていけるよう励んで参ります」とコメントした。膳場は現在、同局系で「報道特集」(土曜午後5時半)キャスターを務めている他、06年3月のNHK退局後、同年9月から「筑紫哲也 NEWS23」「NEWS23」キャスターを16年まで務めていた。

同局は、司会交代後も「これまでの“レガシー”を継承し、新たな『サンデーモーニング』としてスタートします」と番組名を継続することを明言。関口はBS-TBSで新番組を担当することも明らかにした。

「サンモニ」は関口の司会で1週間のニュースを振り返る同局日曜の名物的存在。名物コーナー「週刊御意見番」では「御意見番」コメンテーターとして、元日本ハム監督の大沢啓二氏(10年死去)や、張本勲氏、上原浩治氏らが出演し、「あっぱれ!」「喝!」といった評論の決めぜりふも浸透した。

◆サンデーモーニング TBS系列で1987年10月から毎週日曜日に生放送の報道番組。関口宏が総合司会を務め、通称「サンモニ」。「関口宏のサンデーモーニング」に始まり、97年10月から「新サンデーモーニング」、99年4月から現行タイトル。日曜午前8時から2時間。名物コーナー「週刊 御意見番」では、故大沢啓二さん、張本勲氏らが「喝」「あっぱれ」で1週間で起こったスポーツの出来事を批評していく。張本氏は21年末で番組を卒業し、現在は元レッドソックスの上原浩治氏が出演。22年4月以降は月1度の出演となり、佐々木主浩、槙原寛己、岩村明憲らも出演している。他にも1テーマで世相を捉える「風をよむ」や専門家の「黒板解説」などのコーナーがある。主なサブキャスター(アシスタント)には、眼鏡がトレードマークの唐橋ユミ、セント・フォースの津島亜由子らが出演。主なコメンテーターは元毎日新聞主筆の岸井成格氏、国際政治学者の浅井信雄氏、政治学者の姜尚中氏、写真家の浅井慎平氏らがいる。