11月28日に発売された英王室に関する新たな暴露本「エンドゲーム」のオランダ語版で、ヘンリー王子(39)の妻メーガン妃(42)に対して人種差別発言をした人物がチャールズ国王とキャサリン皇太子妃だったと明かされて大炎上する中、ヘンリー王子夫妻は沈黙を破って公式コメントを出すべきだと促されていると英デイリー・メール紙が報じた。

メーガン妃の代弁者ともいわれる友人のオミッド・スコビー氏が出版した同書のオランダ語版で、公にされないはずだった人種差別発言をした主の実名が記されていたことで、メーガン妃が長男アーチー王子を妊娠中に生まれてくる子どもの肌の色を懸念した王室メンバーがいたと米テレビ番組のインタビューで暴露したことが再注目されている。王子夫妻はその人物の名前を公表しておらず、スコビー氏も情報源は明かしていない。

王室も王子夫妻もこの件に関して沈黙を貫いているが、人種差別発言に対する議論が再熱していることから、王室に近い関係者は夫妻に対してこの問題について声明を出するよう呼びかけているという。

妃が「人種差別を受けた」と主張していることを巡っては、批判も寄せられている。ジョンソン元英首相は、子どもの誕生を前にこのような発言をするのは普通のことで人種差別的ではないと話し、元政治家で英政府の平等人権委員会の委員長を務めたこともあるトレバー・フィリップ氏も「ナンセンスな話」だと述べ、子どもが生まれることへの興奮の表れであると推察している。

メーガン妃は国王に宛てた手紙の中に2人の名前を書き記していたとされているが、王室関係者によると「手紙は厳重に保管されている」といい、国王への個人的な手紙を見ることができる人物は限られていることからも内部から漏れた可能性は極めて低いとみられている。そのため、妃が友人のスコビー氏にリークした可能性が取りざたされているが、王子夫妻に近い情報筋は「名前が特定されることを意図したことは一度もない」と話し、夫妻の関係者が情報源だとの疑惑を英テレグラフ紙で否定している。

スコビー氏は、オランダ語版に実名が記されていた問題で、出演した英BBCの番組で「傷つき、失望した」とコメントしているが、「翻訳ミス」だとして王室への謝罪を拒否した。一方で、翻訳者は原稿には名前が書かれていたと反論しており、同氏への批判が高まっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)