飛躍の1年にする。今回から始まるスターダストプロモーション所属の男性アーティスト集団の特集連載「月刊EBiDAN図鑑」。そのトップバッターとして今年3月のシングル「New Rise」でメジャーデビューを果たす9人組男性グループ、SUPER★DRAGONが登場だ。辰(たつ)年の24年に、その名のごとく“上昇気龍”に乗る彼らに、今の気持ちを聞いた。【松尾幸之介】
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吉報は昨年末の結成9周年記念イベントでファンに届けた。松村和哉(19)は「本当に動き出す時がきたんだなと。ずっと温めてきた分、感慨深いです。メジャーデビューしてもファンの皆さんに寄り添う部分は変わらずに大きくなっていけたらいいなと思っています」と語った。
グループ最大の特徴は、ボーカルやダンサーに加え、ラップや、口などで音楽を奏でるヒューマンビートボックスを得意とするメンバーによるパフォーマンスの融合だ。最年長の志村玲於(25)は「メジャーデビューによって自分たちの芯がブレるんじゃないかという不安はあった」と振り返りつつ、所属レーベルとなるポニーキャニオン側とも対話しながら変わらぬ作品作りができていると明かした。
メインラッパーのジャン海渡(23)も「近年は自分たちでクリエーティブにもストイックに取り組んできました。何でも屋になるのではなく、幅を持って全てに筋を通してやっていきたいと思っていますし、それぞれの持つアイデンティティーは武器」と力を込めた。
結成9年ながら平均年齢は21歳。年少メンバーは小学生の頃から活動し、1人も欠けることなくひた走ってきた。結びつきは「兄弟や家族のような感じ」だといい、古川毅(24)は「9年目で9人でメジャーデビューができる。いろんなことがありましたけど、ここでメジャーデビューできるという時に、ひとつの要素も欠けちゃいけなかったなと思います。そうした意味で運も良かったなと思っています」と語る。
昨年のライブでは、直近の目標として日本武道館での単独公演を掲げた。古川は「日本だけでなくK-POP勢もいますし、今は戦国時代。人気と楽曲のクオリティーがイコールになってきているようにも感じます。自分たちも負けずにやっていきたい」。志村も「感慨深いタイミングでのメジャーデビューになります。これも普段から支えてくれるBLUE(ファンの総称)のみなさんのおかげです。これからも頑張っていくので見守っていただけたらと思います」と意気込んだ。
◆SUPER★DRAGON 15年9月結成の志村玲於、ジャン海渡、飯島颯、松村和哉、伊藤壮吾、古川毅、池田彪馬、田中洸希、柴崎楽による9人組グループ。ラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまでを融合させた、ミクスチャースタイルな楽曲が特徴。めまぐるしく変わる9人のフォーメーションやキャッチーな振り付けも魅力のひとつ。EBiDANでは超特急、M!LK、さくらしめじらに次ぐ中堅グループに位置する。